月夜見宮境内


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外宮の別宮(わけみや)第三位は、『月夜見宮(つきよみのみや)』です。

御祭神は、皇祖神また日本人の総氏神である『天照大御神(あまてらすおおみかみ)』の弟神にあたります。

 

外宮から北へ10分程歩いたところに鎮座しております。

近鉄およびJR伊勢市駅から5分以内です。

 

 

月夜見宮

御祭神 月夜見尊、月夜見尊荒御魂

外宮別宮 第三位

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御祭神は、

『月夜見尊(つきよみのみこと)』、『月夜見尊荒御魂(つきよみのみことあらみたま)』

です。

内宮、外宮の天照大御神、豊受大御神(とようけのおおみかみ)とは異なり、一つの宮に荒御魂も祀られております。

こちらの神様は、天照大御神の弟神でありまして、須佐之男神(すさのおのかみ)と兄神でもあります。

我が国最古の歴史書である『古事記』によると、親神『伊佐奈岐神(いざなぎのかみ)』から夜の世界を統治する様に命じられます。

同じ神様が内宮別宮(月讀宮 内宮別宮第二位)にも祀られています。

内宮、外宮それぞれの別宮に同じ神様が祀られているのは、風の神である『級長津彦命(しなつひことみこと)』、『級長戸辺命(しなとべのみこと)』と同じですね。※『風日祈宮』内宮別宮第九位、『風宮』外宮別宮第四位。

 

 

元々は『高河原(たかがわら)』と呼ばれ、農耕の神を祀る神社であったとされています。

境内にはお稲荷さんも鎮座されております。

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『日本書紀』では、天照大御神より食物の神様『保食神(うけもちのかみ)』と接する様に命じられた事もあり、それなりの由縁があるのかもしれません。

現在は外宮別宮ですが、『延喜式』では外宮摂社の首位と記載されています。

承元4年(1210年)第83代土御門天皇(つちみかどてんのう)の時代に、別宮へ昇格されました。

 

境内には立派な楠木もたっています。

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神路通り

鳥居の正面にある一本道は外宮の北御門(きたみかど)まで繋がっており、『神路通り』と呼ばれています。

神様が通られる道なので、子供の頃から道の端を通る様に教えられます。

月夜見宮周辺では、今もそういう風習が続いているとの事です。

式年遷宮の儀式である『遷宮御木曳初式』では、神路通りを経て用材を奉納されます。

 

御神体

明治の始め頃、地租改正による農民一揆が起こり、月夜見宮周辺にて炎上しました。

その際、御神体を護る為に一時的に外宮の『風宮』へ移す事になりました。

明治九年(1876年)に起きた伊勢暴動の時の事です。

境内には外宮摂社となる『高河原神社(たかがわらじんじゃ)』も鎮座されております。

 

 

高河原神社

御祭神 月夜見尊荒御魂

外宮摂社 第十位

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月夜見宮境内に摂社があります。

外宮摂社第十位である『高河原神社(たかがわらじんじゃ)』。

御祭神は、

『月夜見尊荒御魂(つきよみのみことあらみたま)』

です。

土地開拓の守護神として拝めたてられています。

 

中世から近世にかけて、火災による焼失などの影響で社地不明となった摂社、末社がありました。

この高河原神社もその一つです。

 

月夜見宮境内には、『宿衛屋』がありまして、御守りやお札などの授与や御朱印を戴く事が出来ます。

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神話には色々由緒があり、どれが正しいと決めつける事が出来ません。

一番大切なのは、古来より何を信じ、何を大切にしてきたか?です。

月夜見尊(つきよみのみこと)は、古事記では夜の統治者、日本書紀では天照大御神より命じられ地上に降りて、食物の神様に会いに行ったと記されています。

色々な由緒があり、そして古来よりこの場所で人々が手を合わせてきた神聖な境内。

穏やかな雰囲気が漂っています。

是非参拝してみて下さい。

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