伊勢神宮の内宮と外宮


CIMG4306

伊勢神宮は、内宮と外宮、他に別宮(わけみや)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)から成り立ち、合計125社となります。

内宮には日本人の総氏神である『天照大御神(あまてらすのおおみかみ)』、

外宮には衣食住の神様である『豊受大御神(とようけのおおみかみ)』が主祭神となっております。

正式名称は、

内宮は『皇大神宮(こうたいじんぐう)』、外宮は『豊受大神宮(とようけだいじんぐう)』

です。

 

伊勢以外にも神宮がありますが、伊勢の神宮がその総本山であり、『神宮』この二文字が伊勢神宮の正式名称となります。

他に鎮座されている神宮は、お店で例えると、本店の伊勢神宮に対する支店の様なものです。

 

内宮には、天照大御神が祭られている御正宮(ごしょうぐう)と、別宮(わけみや)が10宮、摂社が27社、末社が16社、所管社が16社あります。

外宮には、豊受大御神が祭られている御正宮(ごしょうぐう)と、別宮(わけみや)が4宮、摂社が16社、末社が8社、所管社が4社あります。

全部が内宮、外宮それぞれの境内に存在しているわけではありません。

また内宮と外宮も距離は離れておりますし、伊勢一帯が神宮といって良いでしょう。

伊勢125社は、伊勢市、志摩市、鳥羽市、松阪市の4市、

度会郡、多気郡の2郡に鎮座しております。

 

通常、神社には主祭神が祀られている本殿とその手前に拝殿があります。

そして境内には、主祭神と由縁のある神様も摂社、末社として建てられ祀られています。

神社は一柱(ひとはしら)の神様だけではなく、主祭神と由縁のある神様が必ず祀られています。

『柱』とは、神様を数える時に使う言葉です。

基本的に、神社には摂末社が3つ、4つくらい存在します。

しかし神宮は、摂社が43社、末社が24社があります。

それとは別に所管社も20社があり、さらには摂末社よりランクが上の別宮が14社あります。

他の神社とは異なり大規模であるというわけです。

 

俗に言われる『伊勢参り』とは、内宮、外宮参りをさします。

順番は、最初に外宮、そして内宮へ参拝するのが一般的とも言われています。

※絶対に守らないといけないルールがあるわけでもありません。

 

天照大御神の御魂が鎮座されている内宮の御正宮のご神体は、三種の神器の一つである『八咫の鏡(やたのかがみ)』です。

本来は、天皇が住まわれる皇居に祀られていましたが、霊力が強く畏れ多いということで、第10代『崇神天皇(すじんてんのう)』から第11代『垂仁天皇(すいにんてんのう)』の時代に、鎮座するにふさわしい聖地を探しまわり、今の場所となりました。

内宮の隣に流れる五十鈴川(いすずがわ)がとても美しく、広大な山々に囲まれており、まさしく尊い神様が鎮座するにふさわしい土地です。

 

ちなみに三種の神器は、

八咫の鏡(やたのかがみ)、草薙の劍(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)

であります。

草薙の劍(くさなぎのつるぎ)は、名古屋にある熱田神宮のご神体です。

 

三種の神器は、鏡と剣に対して『形代(かたしろ)』があります。

形代(かたしろ)とは、神様がよりつく物をさします。

神社の本殿に祀られているご神体もその意味合いがあります。

本来皇居で天皇が所持するはずの三種の神器ですが、他の場所へ祀る事になったので、形代(かたしろ)を作ってそこにも御魂に入って頂きました。

かなり崩して表現すると、レプリカの様なものです。

ただし、本体と同じ神様の御魂が入っておられるので、本物と同様です。

 

内宮の天照大御神にしても、全国の神社で祀られています。

神道には、分霊の考えがあります。

必ずその場所へ参拝しなければならないわけでもなく、遠いところから拝礼する『遥拝(ようはい)』という考え方もあります。

例え伊勢の地から遠くても、近所の神社に祀られていたりするのですから、私たちにとってひじょうに身近な存在となります。

 

三種の神器の形代が作られたのも、遥か遠い昔のことであり、その実体を目にした者はおらず、所持者である天皇陛下も見られる事はありません。

三種の神器のうち、勾玉だけが実物として皇居に安置されております。

 

外宮は、第21代『雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)』の時代に、丹波に鎮座していた豊受大御神(とようけのおおみかみ)に、今の外宮の地へ来て頂きました。

雄略天皇の夢に天照大御神が現れて、食事が充分に取れていないと仰せられたそうです。

そこで衣食住を司る神様を外宮の地に来て頂き、丁重にお祀りしたわけです。

 

神様のお食事は、毎朝晩行われております。

『日毎朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)』と言いまして、豊受大御神(とようけのおおみかみ)が外宮の地で祀られてから、1500以上の間、1日も欠かさず行われています。

外宮境内にある御饌殿(みけでん)で行われており、一般参拝者は入る事が出来ません。

御饌殿(みけでん)の中は、食堂の様な感じになっており、テーブルの様なものがあり、天照大御神様をはじめとする神様に、食事が用意されております。

食材はすべて伊勢で穫れたものです。

御饌祭に携わる神職さんは、前日から籠もり(こもり)を行い、心身清めて臨まれます。

 

神聖なところには、神聖な儀式が行われており、内宮と外宮には他の神社には感じられない雰囲気を感じる事が出来ます。

まさしく神域です。

CIMG4464


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。